一般社団法人日本動脈硬化学会

ニュートリゲノミクスとは、ニュートリエント( 栄養素) の摂取が全身のさまざまな臓器・細胞の遺伝子発現制御にどのような影響を及ぼすかを解明しようとする学問領域です。実に多種多様なニュートリエントが腸管から摂取され、さらに多くのメタボライト( 代謝物) へと代謝され変化していきますが、ニュートリエント・メタボライトは単なる被代謝物ではなく、栄養状態に関する情報(=「栄養シグナル」)
を運ぶ「情報物質」でもあるということは近年とくに注目されてきています。
本セミナーでは、このような比較的新しい観点から、生体のエネルギーバランスの機能調節について考察してみます。そこから健康の大元となる栄養療法のあり方を一緒に考えて行きましょう。