LDLコレステロール蓄積シミュレーションアプリ
(医師・メディカルスタッフ向け)

 近年、冠動脈発症に関してLDL-C蓄積仮説が提唱されるようになって参りました。特に家族性高コレステロール血症(FH)については生来の高LDL-C血症に暴露されることでそのリスクが高まっていると考えられております。このような背景から診断時および治療中のLDL-C値を基にLDL-C蓄積をシミュレーションできるアプリケーションを作成いたしました。
 患者情報として年齢(診断時や治療変更時)、LDL-C値(診断時や治療変更後)を入力することでLDL-C蓄積を算出することができます。本アプリケーションにより特にFH患者さんの治療最適化や早期診断治療に繋がることを期待しております。
 
 なお、「冠動脈疾患発症の閾値」は、その他の動脈硬化リスク(喫煙や低HDL-C、高血圧、高Lp(a)など)によって変動し得ます。また閾値を超えた時点で、患者さんの将来的な冠動脈疾患発症予測率が、不可逆的に何パーセント以上等になることを示すものではありませんし、LDL-C蓄積と冠動脈疾患発症についてはあくまでも概念的なものであり、目標値を設定するためのものではありません。

▶︎ LDLコレステロール蓄積シミュレーションアプリ(医師・メディカルスタッフ向け)
【 アプリ使用方法 】

  • 累積LDL-C値(縦軸)及び年齢(横軸)のスケールは適宜変更可能です。
  • 橙色のラインは典型的な未治療のFHホモ接合体を、紫色のラインは未治療のFHヘテロ接合体を、茶色のラインは冠動脈疾患発症の閾値を示します。
  • 患者情報入力シートを開き、診断時年齢及び診断時のLDL-C値を入力下さい。患者情報入力シートはドラッグで自由に移動できます。
    以降、次の治療を開始した年齢と治療後のLDL-C値を入力下さい。順次直線に累積LDL-C値が反映されます。


LDLアフェレシス実施症例のLDL-C推定値は以下の通り計算して入力下さい。
LDLアフェレシスによるLDL-C推定値(CAVG)= Cmin + 0.73 (Cmax – Cmin)
CAVG : 平均のLDL-C推定値
Cmax : アフェレシス実施直前のLDL-C値
Cmin : アフェレシス実施直後のLDL-C値

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